後ろ姿

夏になると、毎年思い出します。

「扉」を開設した当初、ご利用されていたメンバーさん。

看取りまで関わらさせていただきました。

ご利用当初から、あとどのくらいか・・・と、余命宣告をされていました。

しかし、その期日は過ぎ2年くらい来ていただけていました。

そんな中、奥様より「もう一度一緒に出掛けたい」とお話がありました。

休日であればお力になれる!

メンバーさんに、どこか行きたいところがあるかとうかがうと・・・

小さい声でしたが「箱根」と。

行先は「箱根」に決まったので、色々と計画して、寒い時期になってしまいましたが日帰り旅行に行きました。

日曜日で、道路は渋滞。長い移動時間になってしまいましたが、看護師が体調を考慮し休憩をとりながら。

彫刻の森美術館・大涌谷・芦ノ湖のコース

最後に、メンバーさんと奥様が遊覧船に。車椅子だから乗れない・・・ではなく、車椅子でも乗れるために私たちが付き添いなんです。

日が沈み始めた芦ノ湖。そこにあったメンバーさんと奥様の寄り添う後ろ姿は今でも忘れられません。

家族の絆・愛

本当に素敵でした。

メンバーさん・ご家族から、私たちは本当に沢山の事を教えていただけました。

いや、今でも教えていただき成長しています。

まだまだ、私たちの力不足を実感することだらけです。

だから、常に考え・学び続け前に進まなければなりません。

私たち、専門職が「対応できない」と言ったり、「状況を悪くする関り」ばかりしかできなければ、ご本人・ご家族は「諦め」と「絶望」しかなくなってしまうと思います。

介護と言う仕事・・・今、「あり方」を考え直していかなければならない時代だと思います。


もう、数年前の事になってしまいますが、

メンバーさんはご自宅で、奥様に手を握られながら旅立たれました。

そして、今でも奥様とはお会いしています。